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最終更新:2008年3月18日
着物を着るのに必要なもの2

ここでは「きものを着るのに必要なもの」で紹介したアイテムを、もうちょっとだけ詳しく解説していきます。

▼その1 ▼その2 ▼その3
▼まずはイラストで簡単に
下着と長襦袢編
着付けに使う小物編
着物と帯編
着物を着るのに必要なもの
▼下着と長襦袢編▼

肌着和装ブラジャー足袋半衿衿芯伊達締め長襦袢

◆きものの下に着る下着です。

▲ロングタイプ▲
▲スリップタイプ▲
▲セパレートタイプ▲
ワンピースタイプとも呼ばれます。きものの初心者にはこちらのほうがオススメです。(着くずれしにくいから。)
和装ブラジャーを下につけてから着るとよいでしょう。
こちらはストンとした頭からかぶるスリップタイプ。
きものよりも、ゆかたを着るときにお手軽でオススメ。

腰から上を「肌襦袢(はだじゅばん)」。
腰から下の部分を「裾よけ(すそよけ)」と呼んでいます。
きものを着慣れた人は、ワンピースタイプからこちらにかえる人が多いです。(着崩れてきた時、上下別々に調整できるため)

肌着を選ぶのに「絶対これがいい!」と言い切ることはできません。
人それぞれに合うタイプがあるからです。 選ぶ際の一応の目安として…

初心者…ワンピースタイプ
中・上級者…セパレートタイプがいいと思います。

理由は…上の表にも書きましたが、着崩れたときに対処できるかどうかでタイプを分けたほうがいい、と思うからです。

その他、レースやフリルのついたものや、衿の部分が大きく“くれて”(くれて:開いている、という意味)いるものなど、本当にさまざまなタイプがあります。

肌着

◆胸を平らにする、着物用ブラジャー。

和装ブラジャーの着用姿です。

その名の通り、きものを着るときのためのブラジャーです。

洋服のブラは“寄せて、上げる”ことを重視しているのに対し、和装ブラは“平らにして、押さえる”ことをねらったものです。

きものを着るときに 着付けの先生に「はずして!」と言われてちょっぴり恥ずかしい思いをしたことがある人、いませんか?
普段しているようなブラジャーにはワイヤーが入っているものが多いですよね?

きものを着る時って、ちょうどワイヤーが入っているところを締めつけることになるので、どうしても痛くなってきちゃうんです。だからはずした方が良いと言われることが多いんですね。

和装用のブラジャーをすると、きものを着て一番ラインが美しく見えるかたちにしてくれます。
もちろん苦しくなることもないので、ひとつはもっておきたいアイテムです。

こちらは附属のパットです。
胸の上の部分に入れることができ、補正の役割もしてくれます。
和装ブラジャー

◆着物用くつ下。

足袋はご存知の方も多いと思います。きもの用の「くつ下」です。

一般的なものは、「コハゼ」という小さな小判型の金具がついていて、かかとの上のアキレス腱の部分でヒモ(コハゼを引っかけるためについている糸)に引っかけて止めるようになっています。

素材は、履き心地がしっかりした固めの「キャラコ(綿生地・かちっとした履き心地が特徴です。)」が主流です。

最近では、足の甲の高い人でも痛くなりにくい伸びる素材のものや、肌触りの良いベルベットなど、履きやすさを重視した様々な素材の足袋もあります。

コハゼがついていなくて、本当にくつ下のような履き心地のものもありますよ。


▲コハゼ(この写真は5枚コハゼ)▲
白色がフォーマルな場でもカジュアルな場でもどちらでもOK。
最近の流行は、色もの、柄もの。けっこう派手目なものもあります。
足元のお洒落もぬかりなく!!

足袋のサイズは5mmきざみであったり、S・M・Lであったりいろいろですが、だいたい普段自分のはいている靴のサイズを参考に選んでください。

あと、 足袋にはちゃんと「正しいはき方」というのがあります。
(ある足袋のメーカーなどは「はき方」を紹介するためだけのパンフレットを作ってるくらいです。)

足袋(たび)

センスが光る衿元のおしゃれ。

長襦袢やきものの衿を汚さないために、長襦袢の衿に縫いつけて(半衿を長襦袢に縫いつけることを「半衿をかける」といいます。)使用します。

汚れを防ぐ、カバーのような役割をするものです。

大きさは約15cm×95cmくらいの長方形の布で、それを縦に半分くらいに折り、縫いつけます。

いろんな素材、色、柄のものがあり、取りはずして洗濯することもできますし、きものに合わせてコーディネートを楽しむこともできます。

安くて手に入れやすいポリエステルの半衿は、正絹にくらべて洗濯もお手軽にできるので人気があります。
でも直接肌に触れるものですので、肌ざわりなどで素材にこだわる人も多いです。

ちなみにスタッフのひとりは素材にはあまりこだわらず、色柄で選ぶそう。
半衿は顔のすぐ近くを飾る大事な部分だし、自分に合う色や柄でビシッと決めたいと思うのがその理由だとか。

オーソドックスな白色は何にでも合わせられますし、持っていることがベスト。

自分に合う色を研究して、きものに合わせていくのもお洒落の方法。
楽しんで選べるアイテムです。

お洒落は衿元から!

実は半衿はほんの一部分しか見えません。よけいにセンスが光るところ!?
半衿

衣紋のカーブをきれいにつくる、便利アイテム。

長襦袢にかけた半衿の中にいれて、衿をきれいに立たせる役割をする、厚紙みたいなものです。

きものの衿の部分はどうしてもたたむときに、折り曲げなくてはいけません。

きものを着つけたときにたたみジワが入ってしまっていると、なんだか決まりが悪く見えてしまいます。

長襦袢の衿を衿芯を入れることでしっかり立たせ、それに沿わせてきもののきれいなカーブの衿をつくりあげます。

えりあしの衿の曲線(衣紋)はきものの魅力のひとつともいえると思います。きれいに決めるポイントの一つです。

衿芯

◆長襦袢を固定するヒモ。

着付け途中のきものを着崩れないように固定するための道具です。きものを着る時に1本〜2本、用意します。

1本はきものを着て、おはしょりをして、腰ヒモをしめたあと(要するに 帯を結ぶ前)にしめます。
人によっては長襦袢を着たときに伊達締めをつかう人もいます。

伊達締め…といっても、その素材や種類はとてもたくさんあって、慣れていない人にとっては、選ぶのもどれがいいのかよくわからないかもしれません。

今回は入門編として小物の種類を説明するコーナーですので、もっとも有名で、一番多く愛用されている「正絹の伊達締め」を紹介します。

この「正絹の伊達締め」、別名「本筑(ほんちく)」とか「博多織」という方もいらっしゃいます。

「本筑」は“本場筑前”を略した言葉で、もともとの生産地である九州・博多を指しています。

この伊達締めは厚みが薄く、それでいてしっかりしていますので、からだに巻きつけたときも厚みがでたり、ごろごろしたりせず、からだにフィットしてくれます。

しめたときも“きゅ、きゅっ”と音が鳴って、いかにも「締まってる」という感じがします。背筋がピンとのびて、姿勢も良くなります。

「一度しめたら、他の伊達締めに替えられない」といわれるのもわかる気がするくらい。

もちろん正絹の伊達締め以外にも、さまざまな素材の伊達締めがあります。

同じ役割をするもので、のび縮みのするゴム入りのものや、マジックテープがついていて結ばずに止めるだけでOKのパイル式伊達締めもあります。用途によって使い分けるのもいいですよ。

伊達締め

◆着物の汚れを防ぎます。

長襦袢も肌着と同じようにいろんなタイプがあります。
最近は、"なんちゃって長襦袢"が流行しているようですが、詳しくはまたの機会に!

▼一般的なタイプ▼
 
▼二部式▼
 
きものと同じような仕立てになっているものです。
ただし着るときにおはしょりはつくりません。
  上半身の部分(肌襦袢)と、下半身の部分(裾よけ)が分かれているタイプです。
着崩れが直しやすいのと、裾の長さが簡単に調整できるのが良いところ。

きものと肌着のあいだに着る下着のきものです。

きものが汚れるのを防ぐ」のと、「きものと肌着の間にもう一枚生地をはさむことで、足元の裾さばきをよくし歩きやすくする」役割をもっています。

きものの下に着てしまうものなので、外から見える長襦袢の部分はわずかしかありません。

長襦袢にかけた半衿の一部と、ちらちら見える袖の部分、それと歩いたときに足元の裾のすきまから少しだけ見えるかな?という具合です。

「あんまし見えないから、適当でいいか〜」とは思わないでください。
あんまり見えなくてもすきまからのぞく、その色柄にこだわる"きもの人"は多いです。半衿と同じで、お洒落センスの見せどころです。

着付けにしても長襦袢をしっかり着れないと、きものもちゃんと着れないのです。
きものの下に着た長襦袢が乱れてくると、上に着たきものも乱れてきてしまいます。半衿をかけた衿元もだらしなく開いてきてしまうでしょう。

着付けに慣れていないと、着崩れは一番不安なところ。できれば避けたいのが本音ですよね。
長襦袢の着付けは、何度も練習して慣れていくことが必要です。

白の長襦袢
主に礼装用
ピンクボカシの長襦袢
訪問着、しゃれ着用
菊の友禅の長襦袢
しゃれ着用
▲市販のいろいろな長襦袢。仕立てあがり(縫ってかたちになっていること)です。
長襦袢は生地を買って自分のきものに合わせてつくるのが一番良いですが(つまりオーダーメイド)、仕立て上がりでも十分に着ることができます。
長襦袢

 

下着と長襦袢編
着付けに使う小物編
着物と帯編
着物を着るのに必要なもの
▲その1 ▲その2 ▲その3
▲まずはイラストで簡単に